宝探しゲーム
時期 小学校6年生
場所 学校中
思い出したきっかけ 電車広告
最近、リアル宝探しゲームが流行っているそうです。
謎解きゲームの一種で、各所に散りばめられたヒントを手がかりに、隠された宝物を探し当てるというゲームです。
対象は幼児・小学生はもちろんのこと、大人が対象のものもあるそうで、少し興味があったりします。
でも、いざやるとなったときにゲームに没入できるかが心配です。
入り込めないと恥ずかしさが勝ってしまいそうで……。
そんなことを考えながら電車の広告を見ていたのですが、小学校のときに宝探しゲームをやったことを思い出しました。
卒業が近い時期だったと思います。
学校中を使った宝探しゲームをやったことを記憶しています。
文字通り学校中を使ったゲームで、先生たちが教室や理科室など、はては配膳室などにまで宝物を隠しておき、それを6年生のみんなで探すというと大掛かりなものでした。
(とは言っても、子供たちだけで危険な場所には入れないような配慮はしてあったかと思います。)
私が覚えているのは社会科の準備室で宝物を見つけたときのことです。
薄暗い部屋の中を探し回っていたら、目的のものを見つけることができました。
もちろん喜んだのですが、それとともに寂しさが込み上げてきました。
もうこの部屋に入ることはないだろうし、少し経ったらこの学校に来ることもなくなるんだな、と。
そこで私は、見つけたばかりの宝物を部屋のもっと奥の方に押し込み、再度隠すことにしました。
卒業後、またこの部屋に入ることができたら探してみようと思ってのことでした。
卒業してからその部屋はおろか校内に入ったことは一度もありませんし、隠した宝物がどんなものだったのかも、もう覚えていません。
でも、たまにこの宝探しゲームのことを思い出すと懐かしく、そして少し物悲しい気分に浸ることができます。