思い出した日記

思い出したことを日記として書き記しています。

父方の祖父の死

時期 6歳頃

場所 車・祖父母の家

思い出したきっかけ 子供を見ていて

 

私の父方の祖父は、私が6歳の頃に亡くなりました。

肺がんで60代前半に亡くなったと聞いています。

 

ある日、自宅の電話が鳴り、それを取った母が大声を上げていました。

そして大慌てでまた電話を掛けたり、出かける準備をしていました。

 

母に何があったのかを尋ねると「おじいちゃんが亡くなった」とのこと。

ですが、6歳の私には「亡くなった」の意味が分かりませんでした。

 

祖父母の家は私の自宅から車で4時間ほどのところにあります。

父がいつもと違う時間に帰宅してきて、その後すぐに車で祖父母の家に向かうことに。

「じいじ・ばあばの家に行く」と聞いて、ワクワクしたことを覚えています。

 

道中、母が急に泣き出しました。

父は運転していたので泣いてはいなかったとは思いますが、どう考えても楽しい雰囲気ではありません。

私は、後ろの座席で妹と2人で静かにしていました。

 

そして祖父母の家に到着し、両親は慌ただしく何かの準備を始めました。

私と妹は放っておかれることになりますが、親戚がどんどん祖父母の家に集まってきました。

親戚の中に同年代の子を見つけ、3人で遊んでいると何かが始まったようです。

 

みんな黒い服を着ていて、私もよそ行きの服に着替えさせられました。

良くないことが起こったことは理解できていましたが、どんな反応をしてよいのか分からない。

何かの最中はずっと3人で飛び跳ねていました。

 

以上が祖父が亡くなった時の私の記憶です。

当時の私に悲しいという感情は全くなく、楽しく遊んでいました。

 

私の祖母が亡くなった直後に、私の子供は生を受けました。

今後、祖母の命日の法事と我が子の誕生日は切っても切り離せない行事になると思われます。

会ったことすらない曾祖母の死というものを理解してくれるのは、いつぐらいになるのでしょうか。

百か日の法要でお坊さんの念仏を子守唄にすやすや眠る我が子を見て、そんなことを思いました。