雑記:思い出すために
このブログを書き始めてから、気付けば1か月以上が経っていました。
書き始めた当時は、こんな「私の私による私のための」ブログを見てくださる方がいるとは思っておらず、三日坊主で終わっても良いと思っていました。
それなのに1か月続いたのは、ひとえに無料でこの場所を提供してくださるはてなブログの運営様、そしてブログを見てくださった皆様のお陰です。
今後も「私の私による私のための」ブログであることに変わりはありませんが、もし今後もお付き合いくださる方がいれば、気が向いた時にでもお訪ねいただければ幸いです。
閑話休題。
以下は、私がこのブログを書き始めるきっかけの1つになったとある曲とその詩について記載します。
私は合唱が趣味で、学生時代から細々と続けてきました。
今は子育てもあり少し離れているのですが、お気に入りの曲の1つが「思い出すために」です。
寺山修司(敬称略。以下同。)の詩に信長貴富が曲を付けた作品で、合唱界では大変に有名な作品です。
4分の3拍子のワルツと軽快なジャズのリズムが組み合わさった作品で、とてもオシャレでかつ旋律も美しく耳に心地よく残ります。
また、詩も最高にステキです。
「セーヌ川岸の
手まわしオルガンの老人を
忘れてしまいたい
青麦畑でかわした
はじめてのくちづけを
忘れてしまいたい
パスポートにはさんでおいた
四つ葉のクローバー
希望の旅を忘れてしまいたい
アムステルダムのホテル
カーテンからさしこむ
朝の光を忘れてしまいたい
はじめての愛だったから
おまえのことを
忘れてしまいたい
みんなまとめて
いますぐ
思い出すために」
そう、どんな思い出であっても、一度は忘れないと思い出にならないのです。
過去に起きた出来事やその時抱いた感情が大きなものであればあるほど、思い出した時に大きく感情を揺さぶられることでしょう。
ですが、それほどに大事な出来事や感情は簡単には忘れられません。
寺山は「はじめての愛」を忘れて、思い出したいと言っています。
おそらくうまく行かなかったのであろう「はじめての愛」は、ともすれば苦い思い出のはずです。
それでも忘れて思い出したいと思う気持ちは、このブログを書き始めた私にはよく分かるような気がしています。