思い出した日記

思い出したことを日記として書き記しています。

トランプとハサミ

時期 小学校6年生頃

場所 教室

思い出したきっかけ クレジットカード

 

ご存知の通り、クレジットカードには有効期限があります。

期限が近くなるとクレジットカード会社から新しいものが送られてきて、古いものは処分することになります。

 

最近、そうやってカードを処分しようとハサミを入れたときに思い出したことがあります。

 

小学校6年生の当時、私のクラスではトランプが大流行りしていました。

先生も休憩中であれば遊んで良いと言ってくれていたので、外に遊びに行けないような短い休憩のときは何グループかに分かれてトランプを楽しんでいました。

 

ある日、いつものようにトランプをしようと友達の机の周りに集まったときに、女子グループの1つから叫び声が。

なんだなんだと皆で様子を見に行くと、そこにはハサミのようなもので切られた1枚のトランプがありました。

 

クラス中が大騒ぎになり、担任の先生も様子を見にきました。

トランプを切られて泣いてしまっている女子を別室に連れて行き、私たちは自習に。

誰がやったんだろうね、と皆でヒソヒソと話していました。

 

その後担任の先生が戻ってきてこう言いました。

「信じたくないけど、クラスの誰かがやったのだと思う。もし、反省しているのなら手を挙げて欲しい。皆の前で言いづらいのなら後で職員室に来てくれるのでもいい。」

 

しかし、誰も名乗り出ませんでした。

 

そして翌日。

「これから1人ずつ面談を行います。」とのこと。

事態は大ごとになっていました。

 

ですが、私は正直に言えば他人事だと感じていました。

私がやった訳でもなければ、やられた訳でもない。

やった子を知っている訳でもないし、やられた子と特別仲が良い訳でもない。

 

そんな気持ちが態度に出ていたのでしょう。

面談中、ヘラヘラした態度で先生の質問に答えていたら、いきなり先生に胸ぐらを掴まれ、響き渡るような声で、

「ふざけるな!」

 

普段温厚な先生のそんな顔や声を初めて見聞きしました。

びっくりして、泣きそうでした。(自業自得)

 

結局、その後も誰がやったのかは分からずじまい。

先生に「誰がやったのか判明するまではトランプは禁止」と言われ、卒業までトランプをすることはできませんでした。