シャーペンと膝
時期 小学校高学年
場所 小学校
思い出したきっかけ 文房具入れ
頻繁に文房具をなくし、新しいものを購入した後に古いものが思いもよらぬところから出てくることが多い私です。
そのため、家の文房具入れには新しいものがどんどん増えていくことになるので、たまに古いものを捨てたりすることにしています。
あるとき文房具入れの整理をしていて思い出したのが、小学生のときに持っていたシャーペンのことです。
万年筆のような見た目でキャップが付いていて、高級感があり重量もある一品で、祖父が遺した大量の文房具コレクションから(勝手に)拝借したものでした。
普段の授業でももちろん使っていましたが、思い出深いのはそのシャーペンが膝に刺さったことです。
そのシャーペンのキャップは、使用時にはシャーペンの頭に被せることができるタイプのものでした。
そして被せた後に頭の先にあるボタンを押すと、キャップをパカっと外すことができました。
では、キャップを被せ、キャップだけを垂直に握った状態でボタンを押すとどうなるのか。
シャーペンの本体は落下する訳です。
そしてその重量のあるシャーペンは、床などに突き刺さります。
床や机に突き刺してはキャッキャしていた私ですが、ある時、目測を見誤り伸ばした状態の左膝にグサリ。
そして刺さった芯が膝の皮膚の中で折れてしまいました。
痛みは大したことはなかったのですが、1週間経っても1ヶ月たっても芯が出てこない。
勝手にシャーペンを拝借した上、おバカな使い方でケガをしたなんて親にも言えない。
そうこうしているうちにそんなことを忘れてしまっていましたが、ある時改めて膝を見ると、芯のような黒い点がまだある……。
そして未だにあります。
見るたびに、「シャーペンで遊んでごめんね、おじいちゃん」と心の中で謝ることにしています。
ちなみに今、そのシャーペンは私の手元にはありません。
手元にない理由も大切な思い出の1つですが、大切過ぎて忘れることができません。
つまり、思い出すこともできないのでこの日記には当分書けそうもありません。
忘れ、思い出せる日を楽しみにしています。