ブランコと背中
時期 小学校4年生頃
場所 公園
思い出したきっかけ ブランコを見て
最近は、ブランコなどの遊具が公園から撤去されることが多いそうです。
危険だし、何かあったときに管理者の責任になりかねないからということが原因だと思いますが、少し寂しく感じます。
ですが、ブランコが危険ということには私は同意します。
というかブランコが怖いです。乗れません。
小学校から下校する際は、自宅近くの公園まで集団下校をしてその後各自で自宅まで、という流れでした。
自宅近くの公園にはブランコと滑り台、砂場があり、どれも人気で皆が遊んでいました。
私はブランコが好きで、立ち漕ぎをしたり、靴を飛ばしたり、自分自身が飛んだりと今思えばだいぶ危険なこともしていました。
ある日、公園に着いた後に1学年下の近所の男の子(「ともくん」とします。)と遊んでいた時のことです。
ともくんにせがまれ、ともくんは座り漕ぎ、私はともくんの背中にまたがる様な形で立ち漕ぎをすることになりました。
2人で漕いでいるため、ぐんぐんスピードが増していきます。
あまりにスピードがつきすぎたせいかともくんは怖くなってしまったようで、足で急ブレーキをかけます。
私は体勢を崩しましたが、なんとか鎖から手は離さずにすみました。
ですが、背中を地面に擦り付ける格好になってしまいました。
ブランコはなんとか止まり、起き上がって背中に手をやると何やらぬるっとするものが。
大量の血でした。
血を見て固まってしまった私ですが、ともくんはパニックになってしまい公園から猛ダッシュ。
「あ、助けを呼びに行ってくれたのかも……。」と思い、呆然としたまましばらく座り込んでいましたが、誰も来ない。
ともくんも帰ってこない。
落ち着いてきた私は何とか自宅に帰り、親に傷を見せると親は絶叫していました。
シャツが破れ土と血で見るからに痛々しい背中。
そこからはよく覚えていませんが、多分病院に行ったり、叱られたりしたんだと思います。
その後、ともくんとは疎遠になりました。
勝手に帰ってしまったことが未だに私の中で消化できずにいます。
もちろん、ケガの原因が私にあることは分かってはいるのですが。