天体の動きと父
時期 小学校5年生頃
場所 自宅の父の部屋
思い出したきっかけ ある歌を聴いて
お気に入りの楽曲の1つに、ZONEの「secret base 〜君がくれたもの〜」という曲があります。
夏になると、それも夏の終わり頃になると無性に聴きたくなる曲の1つです、
この曲の歌詞に以下のようなフレーズがあります。
「あぁ 夏休みも あと少しで 終わっちゃうから
あぁ 太陽と月 仲良くして」
子供の可愛い発想を思わせるフレーズでありながら、詩的でもある、とても素敵な歌詞だと思います。
また、このフレーズを聞くとあることを思い出します。
私が中学受験のために自宅で勉強をしていたとき、どうにも分からないことがあり、父に教えてもらうことにしました。
分からなかったのは理科の天体の動きに関する問題で、理科と算数の知識が同時に問われる問題でした。
「太陽と月が重なるのは、〇日後?」といったような設問です。
父は快く引き受けてくれましたが、説明を聞いてもよくわからない。
父「分かった?」
私「うーん……。よくわからないなあ」
父「習ったんじゃないの?」
私「習ったけど」
父「じゃあもっと勉強しないと」
私「しょうがないじゃん。分からないもんは分からないんだもん!」(半ギレ)
最後の一言が父の逆鱗に触れました。
父「それがモノを教わる態度か! 分からないことを誇ったように言うな!」(マジギレ)
すっごい怖かったです。
普段からすごい優しい父、というわけでもありませんが、今までに見たことのない剣幕で、正直何を怒られたのかもそのときは吹っ飛んでしまいました。
今になって思えば、モノを教わるときには相手が目上・目下であるかは関係がなく相応の態度をとる必要がある、また、分からないこと自体は仕方がないとしてもそれを誇るような態度は良くない、ということだったのでしょう。
この怒られた経験は、これからも胸の奥底において置きたいと思っています。