思い出した日記

思い出したことを日記として書き記しています。

カレー味のしないカレー

時期 小学校5年生

場所 キャンプ場

思い出したきっかけ カレーの失敗作

 

毎日ずっと食べても飽きない料理は? と聞かれたら私はカレーと答えます。

作る人や家庭で味が全然違いますし、お店のカレーも千差万別です。

 

とは言え、美味しいと思えないカレーもあります。

私は煮詰まったような濃いカレーは大好きなのですが、逆に薄い、いわゆるシャビシャビのカレーは苦手です。

 

一度、自宅でスパイスからカレーを作ったことがあるのですが、大失敗でした。

見た目や匂いは最高なのですが、いざ口に運ぶと薄い!

というか味がしない!

 

味のしないカレーほど美味しくない料理もない気がします。

 

ですが、味のしないカレーには良い思い出もあります。

 

小学校5年生のイベントの一つに、野外実習、つまりキャンプがありました。

 

初日の夕食はカレーだったのですが、食事を作る前にスタンプラリーをやることになりました。

チームごとに地図が渡され、地図に記載されている数箇所のポイントを回ってスタンプを集めるというものです。

 

各ポイントで押すことのできるスタンプには「玉ねぎ」や「人参」などの食材の名前が書いてあり、集めたスタンプの食材だけが後ほど配布されるという、今考えると中々にハードなゲームでした。

 

しかも、スタンプの中には「肉」はおろか「カレールウ」まで!

 

そして私たちのチームは見事、カレールウを手に入れることができませんでした。

他は全部集められたのに……。

 

いやいや、カレールウがないとカレーじゃないよね?

 

いえいえ、カレーです。

カレー味がしないだけです。

 

他のチームを羨みながら食べるカレー味のしないカレーは、今思い返せばとても楽しい思い出の味でした。

 

ちなみに、冒頭の自宅で作った失敗作のカレーですが、市販のルウを入れたら普通の美味しいカレーになりました。

やっぱりルウは必要ですね。