メロンクリームソーダ
時期 小学校低学年
場所 病院
思い出したきっかけ ラジオを聴いて
少し前にラジオを聴いていた時のこと。
メロンソーダの上に乗せるバニラアイスはどこの会社のどの製品が一番適しているか、という企画を耳にしました。
今となってはめったに口にすることはありませんし、そもそも目にする機会もあまりない気がするメロンクリームソーダですが、一時期、とても大好きなデザートの1つでした。
幼稚園の頃に半年ほど入院したことがあり、小学校に入る前には無事退院することができましたが、経過観察のためにしばらくは月に一度程度、病院に通っていました。
必ず採血があり、慣れっこであったとはいえ通院の日はとても憂鬱でした。
でも、診察や検査が終わった後のご褒美だったメロンクリームソーダだけは別の話です。
病院の中にレストランがあり、そこで頼むメロンクリームソーダが本当に大好きでした。
輝かんばかりの緑色のメロンソーダには気泡が断続的に浮かび上がっては消え、メロンソーダの上にはより甘い純白のバニラアイスが浮かんでいる魅惑の飲み物、メロンクリームソーダ。
いつもそればかり頼んでいました。
そんなことを思い出し、母にその話をしてみました。
そうすると母からは意外な言葉が。
「え? 好きだったの?!」
母が言うには、
「確かに毎回のように頼んではいたものの、少し口をつけては「もういらない」とすぐに言っていたので、他に飲みたいものがなくてしょうがなく頼んでいたのだと思っていた」
とのことでした。
そうでした。
私は炭酸が大の苦手だったのです。
炭酸の刺激自体は好きだったのですが、すぐにお腹がいっぱいになってしまうため、量が全く飲めませんでした。
毎回、母が私の残り物を片付けてくれていたことも思い出し、申し訳ない気分になりました。