一番古い思い出
時期 3歳から4歳頃
場所 自宅のお風呂
思い出したきっかけ 子供を見ているときに
昨年、子供が産まれました。
子供はとても可愛らしく、そして本当に少しだけ憎たらしい、かけがえのない存在です。
日々、たくさんの思い出を私に与えてくれますが、1歳にも満たない我が子は将来、今時分のことは何も覚えていられないでしょう。
少し寂しい気もしますが、私自身も3歳以前のことは全く覚えていません。
このブログを作る前から「自分にとっての一番古い思い出はなんだろう?」と考えたりすることもありましたが、毎回同じ思い出に行き当たります。
私は、父の勤務先が用意してくれた社宅で4歳頃までを過ごしました。
その社宅のお風呂でのワンシーンが私の一番古い思い出です。
小さな女神様のような女の人が縁取られた石鹸台が浴槽の脇にあり、それを浴槽から見ている、それだけのシーンです。
幼い頃ですから父か母と一緒にお風呂に入っていたはずですが、それすらも覚えていません。
ただ、見ている、それだけを覚えています。
他にもっと楽しい、悲しい、嬉しい、切ないことはいっぱいあったはずです。
でも、一番古い思い出として覚えているのはそんな劇的なシーンではありませんでした。
我が子を見ていると急激な成長や怪我や病気ばかりに目が行きますし、先々我が子のことで私が覚えているのはそういった劇的なシーンが多いことでしょう。
でも、我が子が将来、一番古い思い出として思い出すのは私のようにふとしたことなのかなと思い、私にとっての一番古い思い出も大事にしようと思い至りました。